10万キロで廃車説? 壊れる? 一体誰が決めてそうなった!? 


一度は耳にしたことがあるであろう「車は10万キロ超えたらいろいろ壊れるから乗換時だよ。」

なんてフレーズ。一般的に言われているがどこからその説がやってきたのだろうか。

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最も有力な説は税法上の考え方やメーカー保証によるものだ。

「10年、10万キロ保証」なんて一度は聞いたことがあるのではないだろうか。

これらのメ-カ-保証の問題に付随して先ほどの税法上での減価償却、それに販売店などによる査定価格。

だいたい5年から6年で資産価値が無いに等しくなってしまう為に、その期間を過ぎた車種が不人気の場合には

中古車市場での商品価値すら失ってしまうので、そのような車両は解体され、

解体部品として販売するか発展途上国へ中古車と共に輸出されている。

輸出後の車は20万キロ30万キロを平気で走行していて、

海外では日本からの輸出車はクオリティが高いと人気で裏を返せばかなり贅沢な使い方ともいえる。

簡単にいえば新車を打ち出したり税務上減価償却期間を終えて役目を終えたから必要無くなり、その後

エンドユーザーを経由し市場価値がなくなる頃がおおむね10万キロ前後という事から来ているのではないだろうか。

更に言うなれば自動車税。

古くなった車両は環境問題を考慮し本来定められた自動車税より割増しで課税するというものだ。

新車登録から13年以上経った古い車は自動車税が割り増しになり、さらに平成27年4月以降、割り増し幅が従来の10%から15%へアップしている。

という事は長く乗り続けることにより自動車税を多めに払わなければならないという不利な状況に置かれる。

さすがに13年も乗れば通常10万キロは軽く超える(年間1万キロ計算)だろう。

勿論これは日本の自動車環境を取り巻く制度からなり、日本では長く同じ車に乗り続けることが困難なのである。

「物を大切にしよう」「無駄遣いはダメ」「温故知新」など古きを大切にすることを幼少から教わってきたはずだが

自動車となるとその話はどこへやら。。。

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まだまだ走れる、まだまだ使える車なのにお払い箱にされスクラップや解体、輸出。

こんな時代にも自動車の贅沢使いは続いている。

 

加えて言えば修理代もその要因の一つだろう。

さすがに10万キロともなれば各所消耗品は摩耗し、交換の頻度が増える。

ドライブベルトやヘッドガスケット、オイルガスケット、ブーツ、ファンベルト。。。

工賃だけで結構するものもあり、価値の下がった車にこれ以上修理代をかけたくないと

いうユーザーが修理見積もり時や車検時に乗り換えを検討することからも言えるだろう。

 

現に海外では平気で20万キロ30万キロの車両が走っているのが日常で、

なんの不具合も無く毎日稼働しているのだ。

(日本でもタクシーは4~50万キロは走るとも言われている)

中にはギネス記録で450万キロ走った車両もあるそうで、、、驚きだ。

 

要は10万キロで廃車説は販売戦略であり、税務上の優遇であったり、市場価値であったり、

車本来の性能とは全く関係の無い所から生まれた説である事が伺える。

査定価格や走行距離を気にしないのであれば10万キロ越えの車両でも長く乗り続け、

大切にしていきたいものだ。さすがに昨今の車製造技術から「10万キロそこそこで壊れる」

なんてことはないだろう。

カスタムなどで愛情を注いだ車ならなおさら長く乗りたいものであるし、

整備、メンテナンス次第で車の寿命なんかはユーザーが決めるものであってほしい。

仮に車が10万キロで壊れたなら買い替えが進み中古車販売店は大喜びだろう。。。

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